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【レビュー】シグマ SIGMA fp / fp L 用電子ビューファインダー EVF-11

【レビュー】SIGMA fp(fp L) 用の電子ビューファインダー EVF-11(ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11)
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SIGMA fpを購入して2ヶ月のレビューをこちらの記事で書きました。

SIGMA fpは決して使いやすい便利なカメラではありませんが、SIGMA ならではの洗練されたデザインで所有感が満たされるカメラです。

そして、SNSなどでも人気のパウダーブルー(Powder Blue)やティールアンドオレンジ(Teal and Orange)が搭載されているカラーモードもSIGMA fpを使う楽しみの一つです。

そんなSIGMA fpで私が一番気になっている点がファインダーがないこと。

もちろん、SIGMA fpにファインダーがないことは購入前に把握していました。

しかし、使ってみると屋外の晴れている環境では、モニターの明るさを最大にしても見づらいと思う場面が多いです。

それと、ファインダーをのぞいて撮影することが、自分の中で写真を撮る楽しさと再認識する機会にもなりました。

ということで、今回はSIGMA fp(fp L)に装着できる電子ビューファインダー EVF-11を3週間ほど使ってみたので、使用感などレビューしてみたいと思います。

先に結論から言いますと、電子ビューファインダー EVF-11はファインダーの見やすさは文句なく満足です。
ただ、装着の手間や価格・使用感で気になる点などデメリットが多く、個人的には購入することはないかなという結論です。

いきなり購入するのも心配だったので、今回はGOOPASSでレンタルしてみました。

インデックス

電子ビューファインダー EVF-11のスペック・外観・付属品

EVF-11のスペック・仕様

パネル0.5型有機ELパネル 約368万ドット (視野率約100%)
倍率約0.83倍(50mmレンズ・無限遠・視度 –1 dpt 時)
アイポイント約21 mm(接眼レンズ最後尾から)
視度調整範囲–4.0 ~ +3.0 dpt
角度調整0~90度のチルト機構
USB端子USB Type-C ×2(ポータブルSSD用、入力/出力)
映像入力端子専用端子あり
EVF検出端子専用端子あり
ヘッドホン出力Φ3.5 mm ステレオミニジャック
外形寸法44.6 × 91.7 × 56.1 mm(アイカップ EC-31 装着時)
質量114 g(アイカップ EC-31 装着時)
付属品アイカップ EC-31、ラージアイカップ EC-41、セミハードケース VC-07A

EVF-11のデザイン・外観

EVF-11の外観デザインを見ていきましょう。

EVF-11の外観デザイン:正面

接眼部分は想像していたより出っ張っている印象でした。

側面には、カメラ側へ接続する端子と、SIGMA fp本体に固定するためのネジが配置されています。

EVF-11の外観デザイン:側面(端子側)

ファインダーは、角度を変えて使えるアングルファインダーで便利。

反対の側面には、外部SSD用のUSB-C端子と、φ3.5mmステレオミニジャックが配置。

アイカップを外すと視度調整ができるようになっています。

EVF-11の外観デザイン:アイカップを外すと視度調整可能

電子ビューファインダー EVF-11の装着方法

まずは、SIGMA fp本体にあるHDMI端子のカバーを外します。

SIGMA fp本体にあるHDMI端子のカバーを外します。

HDMI端子のカバーは、EVF-11の赤枠の部分に取り付けることができます。

HDMI端子のカバーは、EVF-11に取り付けることができます。

ただ、付けてみた印象としてはがっちりと固定される感じではありません。
ちょっとしたきっかけで紛失するのも怖かったのでファインダー装着時はカバーは別で保管するようにしていました。

そして、ここからが重要な装着作業です。

SIGMA fpのUSB-Cカバーを開きながら、EVF-11の端子部分をfp本体に合わせます。

SIGMA fpのUSB-Cカバーを開きながら、EVF-11の端子部分をfp本体に合わせます。

端子部分をしっかり合わせたら、そのまま押し込み赤枠のネジを締めます。

毎回、端子部分が曲がらないか不安になりながら装着していました。

装着できたらSIGMA fpの電源を入れて、EVF-11が動作するか確認できれば装着完了です。

装着できたらSIGMA fpの電源を入れて、EVF-11が動作するか確認できれば装着完了です。

端子部分には毎回注意して装着していましたが、2回ほどEVF-11が反応しないことがありました。

そのときは取り外してつけ直すと問題なく反応しましたが、「もう少し気軽に装着できたらいいのに」と感じました。

取り外すときは、固定していたネジをゆるめて、端子部分に気をつけながら外します。

SIGMA fp本体のHDMI端子カバーを戻すのを忘れないように!

EVF-11の付属品/セミハードケース(VC-07A)・大型アイカップ(EC-41)

EVF-11には、セミハードケース(VC-07A)と大型アイカップ(EC-41)が付属しています。
セミハードケースがあるおかげで、安心して持ち運べるのは嬉しいポイントです。

EVF-11には標準で通常サイズのアイカップ(EC-31)が装着されていて、付属品として大型アイカップ(EC-41)が同梱されています。

ただ、個人的には大型アイカップを付けるとさらに出っ張ってしまう印象があったので、普段は通常のアイカップ(EC-31)を使っていました。

左:通常アイカップ(EC-31)/右:大型アイカップ(EC-41)
左:通常アイカップ(EC-31)/右:大型アイカップ(EC-41)

電子ビューファインダー EVF-11の良かった点(メリット)

ファインダーの倍率が大きく見やすい

EVF-11画質もきれいで、とても見やすかったです。普段メインで使っているSONY α7IVと比べても遜色なく使えました。

スペック上でも、EVF-11のファインダー倍率は0.83倍、SONY α7IVは0.78倍と、EVF-11のほうが一回り大きく表示されます。実際に覗いてみても、その違いを感じました。

明るい屋外では、背面モニタだと難しかったマニュアルフォーカスも、ぐっとやりやすくなりました。

角度が変更できるアングルファインダー

アングルファインダーは実際に使ってみると、とても便利でした。

もちろん、かがむ必要はありますが、ファインダーを覗きながらローアングル・ローポジションの撮影ができるのは、普段はSONY α7IVのバリアングル液晶で対応しているのとはまた違う新鮮さがありました。

電子ビューファインダー EVF-11の気になる点(デメリット)

EVFの自動切り替えがない

電子ビューファインダーといえば、顔を近づけると自動でEVFに切り替わり、離すと背面モニターに戻る。
そんな仕様をイメージする方も多いと思います。

ところが、SIGMA fp(fp L)用の電子ビューファインダー EVF-11にはそのセンサーが搭載されておらず、EVFと背面モニターの切り替えは手動で行う必要があります。

EVFと背面モニターの切り替えは手動で行う必要がある

個人的には、この仕様がかなりネックでした。ファインダーと背面モニタを行き来しながら撮影したいシチュエーションでは、切り替えが手動なのは正直かなり面倒に感じます。

EVF表示に固定することもできますが、そうするとメニュー操作のたびにEVFを覗いて確認しなければならず、これもまた不便でした。

ただし、設定でメニューを表示する際には背面モニタに自動で切り替える方法もあります。

背面モニタへの自動切り替え

メニューのSYSTEM > EVF設定 > LCDへの自動切り替え > ON

この設定をすれば撮影時はEVF、メニュー操作時は背面モニタ、と自動で切り分けてくれるようになります。

ただし、私はダイヤルのカスタムで「フォーカスフレーム移動」設定しており、EVF時にこれを押すと背面にモニタに切り替わってしまうので非常に使いにくい。

フォーカスフレーム移動の設定画面

EVFを覗きながらタッチ操作でフォーカス位置を変えることもできますが、指の移動範囲が大きく、正直かなり使いにくいと感じました。

別の方法として「ダイレクトフォーカスフレーム移動」を「入」に設定すれば、EVFを見ながらダイヤルでフォーカス位置を動かすこともできます。

ただ、私はMモード用にシャッタースピードやISOをダイヤルに割り当てたいので、この機能は使えませんでした。

ダイレクトフォーカスフレーム移動の設定画面

まとめると、私の使い方では、EVFで撮影する場合にはフォーカスの移動はとてもやりにくい印象です。

SIGMA fpのコンパクトさが失われる

EVF-11を装着すると、コンパクトさが魅力のSIGMA fpも、このような見た目・サイズ感になります。

縦にも横にも出っ張りができるので、収納できるバッグも限られそうですし、バッグの中での収まり具合も少し気になりました。

参考までに、SONY α7IVと並べて比較してみました。見比べると、SIGMA fp本来のコンパクトさがだいぶ失われてしまったのが伝わると思います。

USB-Cのカバーにクセがついて開いてしまう

EVF-11を長時間取り付けていると、接続部分のUSB-C端子カバーにクセがつき、自然に開いてきてしまいます。

USB-Cのカバーにクセがついて開いてしまう

時間が経てば元に戻るのですが、使っていて結構気になるポイントでした。

USB-Cでの充電・データも取り込めない

EVF-11を装着している状態だとUSB-Cケーブルでの充電、PCへのデータ取り込みができなくなります。

EVF-11の側面にUSB-Cの端子がありますが、こちらは外部SSD専用となっています。

EVF-11を装着している状態だとUSB-Cケーブルでの充電、PCへのデータ取り込みができない

SIGMA fpの本体を充電をするにはEVF-11を取り外すか、バッテリーを外してバッテリーチャージャー BC-71を別途用意して充電するかになります。

PCへのデータ取り込みは、SDカードを外してカードリーダー等で読み込めば対応できますが、個人的にはSDカードを毎回抜き出すのは面倒なので困っている部分です。

EVF-11の価格は高め

もしEVF-11がもう少し気軽に購入できる価格であれば良いのですが、実際にはかなり高額なのが悩ましいところです。
公式サイトでは66,000円、Amazonなどでも新品で60,000円近くと、簡単に手を出せる金額ではありません。

そのため、購入を検討している方には、まずはレンタルで試してみることを強くおすすめします。

電子ビューファインダー EVF-11のレビューまとめ

今回は、SIGMA fp(fp L)装着できる電子ビューファインダー EVF-11の使用感などをお伝えしました。

ファインダーの見やすさや快適さについては文句なく満足できましたが、装着の手間や価格、使用感など気になる点も多く、個人的には購入はしないという結論です。

SIGMA fpを使い続けるなら、背面モニタだけで使っていく決心がつきました。

電子ビューファインダー EVF-11をおすすめする人
  • どんなデメリットがあってもEVFが必要という方
  • アングルファインダーを試してみたいという方

ただし、「どうしてもEVFが必要」「アングルファインダーを試してみたい」という方には選択肢になる製品だと思います。

価格も安くはないので、まずはレンタルで試してから検討するのがおすすめです。

私は今回はGOOPASSでレンタルしてみました。

GOOPASSの他にもレンティオでもEVF-11の取り扱いがありました。

【レビュー】SIGMA fp(fp L) 用の電子ビューファインダー EVF-11(ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11)

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