FUJIFILM X-E5を購入してから、あっという間に1ヶ月が経ちました。
購入の決め手のひとつは、やはりクラシックネガ(Classic Neg)が使えること。長年憧れていたクラシックネガを、自分の手で試せる日がついに来たのです。
この記事では、X-E5を手に入れて、ついに使えるようになったクラシックネガを、作例やほかのフィルムシミュレーションとの比較を交えて、その魅力をたっぷり紹介していきます。


FUJIFILM 画質完全読本の紹介
まずは、FUJIFILM 画質完全読本を紹介します。
この本では、FUJIFILMのカメラの画質やフィルムシミュレーションについて詳しく解説されています。
私自身もX-E5を手に入れる前に購入して、フィルムシミュレーションの特徴や魅力を深く理解することができました。読むほどに、「もっとFUJIFILMのカメラを使いたい!」という気持ちが高まった一冊です。
FUJIFILMのカメラをすでに持っている方はもちろん、これから購入を考えている方や持っていない方にも、フィルムシミュレーションのこだわりや楽しさを感じられる内容になっています。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
なお、最新のフィルムシミュレーション、ノスタルジックネガ、リアラエースは掲載されていないので、その点は注意が必要です。

クラシックネガとは
クラシックネガは、FUJIFILMのカラーモードであるフィルムシミュレーションのひとつです。
彩度が抑えめで、コントラストにはメリハリがあり、どこか懐かしさを感じさせるフィルムらしい印象が特徴です。
クラシックネガを使うことで、平凡な写真も印象的な一枚に仕上がることがあります。

FUJIFILM公式サイトでは、クラシックネガを次のように紹介しています。
スナップシューターに愛用されてきたネガフィルム「SUPERIA」がベース。
引用元:富士フイルム
メリハリのある諧調と、彩度を抑えつつも明部と暗部の色味を変えることで深みを増した色で、立体的な表現が得られます。
引用元:富士フイルム
クラシックネガの作例|プロビア・クラシッククロームとの比較
ここからはクラシックネガをスタンダードとされているプロビア、根強い人気のクラシッククロームと色味の違いを比較してみました。
プロビア(PROVIA)との比較
フィルムシミュレーションのスタンダードとされるプロビア(PROVIA)は、自然な発色が魅力です。見たままの色に近い彩度で、風景からポートレートまで幅広く使える万能タイプ。
同じ場面を撮影しても、プロビアはすっきりとした自然な色合いに仕上がるのに対し、クラシックネガでは影の部分がぐっと締まり、独特の深みと空気感が生まれるのが大きな違いです。
左:プロビア(PROVIA) / 右:クラシックネガ(Classic Neg)
クラシッククローム(Classic Chrome)との比較
クラシッククローム(Classic Chrome)は、落ち着いた彩度とメリハリのあるコントラストが特徴のフィルムシミュレーションです。派手さを抑えた渋い色合いで、街角スナップや旅先での日常記録にもぴったりです。
クラシッククロームの空などの青色は特徴的で個人的にもかなり好みです。
左:クラシッククローム(Classic Chrome) / 右:クラシックネガ(Classic Neg)
クラシックネガの対応機種
クラシックネガは、2019年発売のX-Pro3で初めて搭載されました。以降に発売されたカメラは、このフィルムシミュレーションに対応しています。
ただし、中古市場で人気の高いX-E3やX-T3、X-Pro2などは対応していないため注意が必要です。
2025年9月時点でクラシックネガに対応しているカメラは、以下の通りです。
Xシリーズ
レンズ交換式
X-T4・X-T5・X-Pro3・X-E4・X-E5・X-T30II・X-T50・X-S10・X-S20・X-M5・X-H2・X-H2S
レンズ一体型
Xシリーズと呼べるかわかりませんが、1インチセンサーを搭載したコンデジ、X halfもクラシックネガに対応しています。
GFXシリーズ
レンズ交換式
GFX50S・GFX50R・GFX100・GFX100S・GFX50SII・GFX100II・GFX100SII
レンズ一体型
まとめ
FUJIFILM X-E5を手にしてから、念願だったクラシックネガを存分に楽しめるようになりました。
クラシックネガは、ただ「きれいに撮れる」だけでなく、写真に物語や懐かしさを与えてくれる、不思議なフィルムシミュレーションです。
特に日常スナップとの相性が良く、ありふれた街角や光景も、一枚の作品に変えてくれます。X-E5の購入を検討している方や、クラシックネガに憧れている方にとって、大きな魅力となるでしょう。
ぜひ、あなたのXシリーズやGFXシリーズでもクラシックネガを試してみてください。ファインダーを覗くたびに、「撮りたい」と思わせてくれるはずです。


