「タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」は、広角から望遠まで一本でカバーできる超便利な高倍率ズームレンズです。
さらに、広角側でF2.8の明るい開放絞りを持つので室内などの暗い環境にも対応可能です。
今回は「タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」の特長や実際の使用感について紹介します。
3年ほど使用している感想としては、ずっと手元においておきたいレンズです。
登場するかはわかりませんが、このレンズのII型が出るまでは使い続けたい万能なレンズです。

基本情報
製品名 | 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071) |
---|---|
焦点距離 | 28-200mm |
レンズ構成 | 14群18枚 |
最短撮影距離 | 0.19m (広角) / 0.8m (望遠) |
最大撮影倍率 | 1:3.1 (広角) / 1:3.8 (望遠) |
フィルター径 | 67mm |
長さ | 117mm |
質量 | 575g |
絞り羽根 | 7枚 (円形絞り) |
最小絞り | F16-32 |
- AFについて
-
AFのついては暗い場所以外では基本的に遅いと感じたこともありません。
普段撮影する際には特に気になることはないと思います。ただし、私の経験上、公園や運動会などで子供が激しい動きをするシチュエーションではピントを外すこともありました。
- 画質について
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高画質であるに越したことはないですが、高倍率ズームなので多くは求めていません。
後で紹介する作例で確認してみてください。広角・望遠側ともに中央部分の解像感はあるので画質については満足しています。
- フィルター径が67mm
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フィルター系がタムロンで定番の67mmです。
他のタムロンレンズとフィルターを使い回せるのが非常に経済的です。 - レンズにロック機構
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レンズ横に勝手にレンズが伸びないようにロック機構があります。
- AF切り替えスイッチがない
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レンズにあるボタン・スイッチは上で紹介したロック機構のみでAF・MFを切り替えるスイッチはありません。
タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDのメリット
広角側で2.8の明るさ
高倍率ズームレンズでありながら広角側のF値が2.8と明るいレンズになっています。
多少の誤差はあるかもしれませんが28mm〜31mmまではF値2.8を使うことができるようです。
F値2.8を使えるので、このレンズだけで旅行先の暗所撮影にも対応できそうです。
28-200mmの高倍率ズーム
広角は28mmから望遠は200mmまでズームが可能です。
超広角を必要としない方はこのレンズ1本で旅行へ行っても困ることはないでしょう。
個人的には超広角のレンズも好きなので、所有している「SONY FE PZ 16-35mm F4 G」も持っていきます。
28mmと200mm比較した画像です。
200mmの焦点距離なら被写体にぐっと近づいて撮影できます。


小学校の運動会、200mmじゃちょっと物足りない?
幼稚園の運動会では、フルサイズ換算で200mm(場合によってはAPS-Cクロップで300mm相当)でなんとか撮影できていました。
しかし、小学校に上がってグラウンドが広くなると、「もう少し寄りたいな」と思う場面がぐっと増えました。
特に徒競走や団体演技など、被写体との距離がグッと開く小学校の運動会では、APS-Cクロップの300mmでも「あともうちょっと欲しい!」と感じることがしばしば。
子どもが頑張っている瞬間をしっかり捉えたいのに、画面の中でちょっと小さくなってしまうのはもどかしいですよね。
今後の運動会シーズンに向けては、もう一歩踏み込める望遠レンズの導入やレンタルを検討してもいいかもしれません。
小学校のグラウンドとなると最低でもフルサイズ換算で300mmは欲しいところですが、できれば400mmあれば満足のいく構図で子どもを撮影できるかなと感じています。
「運動会にも対応できるレンズが欲しい」そんな方に向けて、タムロンから発売されているフルサイズ・Eマウント対応で300mm以上の望遠域を備えるレンズを3本ご紹介します。



明るい高倍率ズームレンズなのに軽量
広角側のF値2.8、28-200mmの高倍率ズームでありながら非常にコンパクトです。
フード込みの重さでも584gなので、持ち運びもそこまで苦になりません。

寄れるレンズ
広角側で19cmまで寄ることができます。
19cmといってもレンズ先端からではなく、ボディのセンサーからの距離なのでレンズ先端からは数cmになります。
横から見るとこれくらいまで寄ることができます。

広角側の開放F値2.8も相まってボケを活かした撮影も可能です。

タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXDのデメリット
レンズの質感
レンズの質感ですがプラスチックな質感でSONY純正レンズなどと比べると少し安っぽく感じてしまいます。
ただし、レンズ本体の重量が重くなってしまうのであればこの質感も妥協できます。

F値が変動する
焦点距離によりF値が2.8〜5.6まで変動します。
高倍率ズームレンズなので仕方がないことですが、F2.8やF4通しのレンズと比べるとF値変動による使いにくさはあります。
補足ですが焦点距離によるF値の変動を調べてみました。多少、誤差はあるかもしれませんが参考にしてください。
- 28〜31mm:F2.8
- 31〜42mm:F3.2
- 43〜53mm:F3.5
- 54〜79mm:F4
- 80〜112mm:F4.5
- 113〜146mm:F5
- 147〜200mm:F5.6
こう見ると79mmの中望遠までF4で使えるのはありがたいですね。
手ブレ補正がない
「タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」には手ブレ補正が搭載されていません。
フルサイズですと初代α7, α7R、aps-cだとα6000, α6300, α6400等はボディ内手ぶれ補正は付いていません。
これらの機種で使おうと考えている方は手ぶれに注意が必要です。
作例
作例は全て「Lightroom Classic」でRAW現像し、下記の内容で補正しています。
・プロファイル:標準 or ST
・露光量:写真により微調整
・手動ノイズ軽減:輝度30

SONY α7R II, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 28mm, 1/125, F4, ISO 100

SONY α7R II, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 200mm, 1/400, F5.6, ISO 100

SONY α7R II, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 73mm, 1/125, F4, ISO 100

SONY α7R IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 28mm, 1/320, F10, ISO 100

SONY α7R IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 200mm, 1/250, F10, ISO 1000

SONY α7R IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 200mm, 1/250, F10, ISO 200

SONY α7 IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 51mm, 1/60, F4, ISO 160

SONY α7 IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 99mm, 1/500, F9, ISO 320

SONY α7 IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 200mm, 1/320, F5.6, ISO 100

SONY α7 IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 35mm, 1/125, F18, ISO 100

SONY α7 IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 37mm, 1/100, F10, ISO 100

SONY α7 IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 200mm, 1/200, F5.6, ISOa 640

SONY α7 IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 173mm, 1/200, F5.6, IaSO 250

SONY α7 IV, 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD(Model A071), 120mm, 1/400, F5.6, ISO 100
画角や価格帯が近いレンズ
SONY FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS SEL24240
Eマウント用のフルサイズ高倍率ズームとしてはSONY純正のこちらレンズが選択肢に入るかもしれません。
「タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」よりF値が暗いですが、24-240mmと幅広いズーム域になっています。

SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
こちらもSONY純正レンズです。
私も以前所有していたレンズですが、F4通しで24-105mmまでズーム可能な使いやすいレンズでした。
広角側のF値2.8と望遠側の200mmを重視して「タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」を残しましたが、別で広角レンズを所有していなければ、このレンズを使い続けていたかもしれません。

タムロン 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)
タムロンの焦点距離28-75mm・F値2.8通しの標準ズームレンズです。
焦点距離よりもF値2.8通しを重視する方にはこちらのレンズがおすすめです。

シグマ 28-70mm F2.8 DG DN
こちらはシグマの標準ズームレンズです。
焦点距離28-70mm・F値2.8通しのズームレンズです。
上で紹介した「タムロン 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」よりも焦点距離は短いですが重量は軽いというメリットがあります。

まとめ
「普段使いも旅行も、できればレンズ1本で済ませたい…」そんな方にぴったりなのが、「タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」です。
広角28mmから望遠200mmまでカバーしながら、なんと重量は約575g。
F2.8スタートで明るさも確保されているので、日常スナップから旅先の風景、ちょっとした望遠まで幅広く対応できます。
また、SONY純正レンズと比べても価格がかなり抑えられているのも大きな魅力。
コスパの良さで選ぶなら、間違いなく候補に入ってくる1本です。
ただし、2024年7月現在このレンズの在庫がかなり少ないようで、もし購入を検討している方は在庫を見つけたら早めに購入したほうがいいかもしれません。
2025年4月現在では在庫も安定してきています。中古品の流通も増えてきているので、今から購入を考えている方も手に入れやすい状況です。
今回は「タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」の紹介でした。今後はこのレンズを使ったスナップ作例や使用感についても記事にしていく予定です。
気になっている方は、ぜひチェックしてみてください!

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